フレーム、フロントフォーク及びリアサスペンション
Stumpjumper EVOはすべてのモデルで11mカーボンを使用したフルカーボンフレームを採用しています。
サイズはSシステムを採用しており、S1からS6までご用意があります。
身長(インチ) | 身長(cm) | バイクサイズ |
---|---|---|
4'11" – 5'3" | 150 – 160 | S1 (XS) |
5'2" – 5'8" | 157 – 173 | S2 (S) |
5'5" – 5'11" | 165 – 180 | S3 (M) |
5'8" – 6'2" | 173 – 188 | S4 (L) |
5'10" – 6'4" | 178 – 193 | S5 (XL) |
6'2" – 6'8" | 188 – 203 | S6 (XXL) |
シートステイの長さはサイズによって異なります。これは全サイズで最適なサスペンションキネマティックスを保証するためです。S1からS4は同じシートステイS205000011とS205000012を使用しており、S5とS6はより長いS205000009とS305000010を使用しています。
チェーンステーは全サイズで共通のS201500008とS201500009<l:style5>を使用しています。
ボルトキット(S200500007)とベアリングキット(S200600006)はこのモデル専用です。ご注意いただきたい点としては、前側のショックマウントのボルトの形状と材質が、円錐形のクロモリボルトからワッシャー付きのフラットタイプのステンレスボルトに変更されています。どちらのものもサービスパーツキットに含まれています。
ケーブルの通し方
フレーム内を通るナイロンチューブ(S206500008)はリアディレーラーとブレーキホースを通すためのものです。ケーブル類はノンドライブサイドから入り、トップチューブからサイドアームを通って、ボトムブラケット位置のケーブルポート兼泥除けフラップ(S204300007)から出てきます。ナイロンチューブはそこからチェーンステーを通り、後部へ出ます。
Shimanoブレーキ搭載モデルのみ、ブレーキホースをノンドライブサイドシートステーに保持するパーツ(S206500009)が付属します。
ドロッパーシートポストのケーブルはフレーム内を通り、ヘッドチューブに設けられたポートから出てきます。ケーブルハウジングはダウンチューブから、SWATドアのベゼルに設けられたケーブル用の溝を介して、シートチューブへ通します。ドロッパーシートポストのケーブルにはナイロンチューブは使われません。ワイヤレスタイプのドロッパーシートポストを使用する場合、ダウンチューブのケーブル用の穴をふさぐ用途でICRラバープラグ(S216500003)が用意されています。
カーボンフレームジオメトリ
ジオメトリ表は出荷状態のヘッドセットはゼロオフセットポジション、BBはHighポジション、29インチのリアホイールを装着したバイクのものを示しています。
フレームサイズ | ||||||
S1 | S2 | S3 | S4 | S5 | S6 | |
スタック | 613.2mm | 617mm | 626mm | 635mm | 644mm | 654mm |
リーチ | 408.1mm | 428mm | 448mm | 475mm | 498mm | 528mm |
ヘッドチューブ長 | 95mm | 95mm | 105mm | 115mm | 125mm | 135mm |
ヘッドチューブ角 | 64.3° | |||||
BB高 | 335mm | 340mm | 340mm | 340mm | 340mm | 340mm |
BBドロップ | 40mm | 35mm | 35mm | 35mm | 35mm | 35mm |
トレール | 131mm | |||||
フォーク長 | 561mm | 571mm | 571mm | 571mm | 571mm | 571mm |
フォークレーキ/オフセット | 44° | |||||
フロントセンター | 735mm | 758mm | 782mm | 809mm | 838mm | 875mm |
チェーンステー長 | 438mm | 438mm | 438mm | 438mm | 448mm | 448mm |
ホイールベース | 1169mm | 1193m | 1218mm | 1249mm | 1287mm | 1321mm |
バイクスタンドオーバーハイト | 733mm | 764mm | 763mm | 762mm | 767mm | 789mm |
シートチューブ長 | 385mm | 385mm | 405mm | 425mm | 445mm | 465mm |
シートチューブ角 | 78° | 77.6° | 77.2° | 76.9° | 77° | 77° |
トップチューブ長(水平) | 538mm | 564mm | 590mm | 623mm | 647mm | 679mm |
クランク長 | 165mm | 170mm | 170mm | 170mm | 170mm | 175mm |
ハンドル幅 | 800mm | |||||
ステム長 | 40mm | 40mm | 50mm | 50mm | 50mm | 50mm |
アルミ製フレームジオメトリ―
ジオメトリ表は出荷状態のヘッドセットはゼロオフセットポジション、BBはHighポジション、29インチのリアホイールを装着したバイクのものを示しています。
フレームサイズ | ||||||
S1 | S2 | S3 | S4 | S5 | S6 | |
スタック | 614mm | 617mm | 626mm | 635mm | 644mm | 654mm |
リーチ | 410mm | 428mm | 448mm | 475mm | 498mm | 528mm |
ヘッドチューブ長 | 95mm | 95mm | 105mm | 115mm | 125mm | 135mm |
ヘッドチューブ角 | 64.5° | |||||
BB高 | 335mm | 340mm | 340mm | 340mm | 340mm | 340mm |
BBドロップ | 40mm | 35mm | 35mm | 35mm | 35mm | 35mm |
トレール | 131mm | |||||
フォーク長 | 561mm | 571mm | 571mm | 571mm | 571mm | 571mm |
フォークレーク/オフセット | 44° | |||||
フロントセンター | 734mm | 756mm | 780mm | 809mm | 838mm | 873mm |
チェーンステー長 | 441mm | 441mm | 441mm | 441mm | 451mm | 451mm |
ホイールベース | 1172mm | 1195m | 1219mm | 1249mm | 1288mm | 1322mm |
バイクスタンドオーバーハイト | 746mm | 749mm | 757mm | 760mm | 784mm | 792mm |
シートチューブ長 | 385mm | 385mm | 405mm | 425mm | 445mm | 465mm |
シートチューブ角 | 78° | 77.6° | 77.2° | 76.9° | 77° | 77° |
トップチューブ長(水平) | 538mm | 564mm | 590mm | 623mm | 647mm | 679mm |
クランク長 | 165mm | 170mm | 170mm | 170mm | 170mm | 175mm |
ハンドル幅 | 800mm | |||||
ステム長 | 35mm | 35mm | 50mm | 50mm | 50mm | 50mm |
ジオメトリの調整
フレームには2箇所調整可能なポイントがあり、ジオメトリをライダーのライドスタイルや路面によって調整可能です。ヘッドチューブアングルとボトムブラケットの高さをそれぞれ変更可能で、それ以外のジオメトリには影響が少ないよう設計されています。計6つのジオメトリ設定が可能で、ヘッドセットは63~65.5まで3つの設定が可能で、ボトムブラケットは2つの設定が可能です。また、別売りのショックリンクを購入することで27.5インチホイール対応にすることも可能です。詳しくはGeometry Finder toolをご参照ください。
調整ポイント | 寸法の変更 | チェーンステー長 | ボトムブラケットの高さ | ヘッドチューブ角 |
---|---|---|---|---|
調整可能なホルストピボット(フリップチップ) (Low) | 0 mm | + 0 mm | + 0 mm | + 0° |
調整可能なホルストピボット(フリップチップ) (High) | 5 mm | + 5 mm | + 7 mm | + 0.5° |
調整可能なヘッドセット(0°) | 0 | + 0 mm | + 0 mm | 64.5° |
調整可能なヘッドセット(-1°) | - 1° | + 0 mm | - 2 mm | 63.5° |
調整可能なヘッドセット(+1°) | + 1° | + 0 mm | + 2 mm | 65.5° |
ヘッドセット
カーボン製、アルミ製、いずれのフレームにもヘッドセット角度を変更するための上部ヘッドセットカップを採用しています(上の表を参照)このヘッドセットカップはカーボン製とアルミ製で若干異なります。ヘッドセットベアリング(S182500005)はすべてのモデルで共通です。30時間ごとにヘッドセットを分解、洗浄、グリスアップしてください。乗車環境がより厳しい場合はさらに短い間隔でのメンテナンスが必要です。
カーボンフレームのアジャスタブルヘッドセットカップ
調整可能な上側のヘッドセットカップ(S212500017)は下図の通りです。Aは完成車で使用されているゼロオフセットヘッドセットカップ。Bはスモールパーツに含まれる±1°の調整が可能なヘッドセットカップです。下側のヘッドセットカップは上側のカップのステアラー角度に自然に合うよう、球形のカップを採用しているので変更は不要です。ヘッドセットカップに泥やゴミなどの汚れがついていないことを確認して、取り付けてください。取り付けの際、防水のために高品質なグリスをすべてのパーツに塗布してください。
アルミフレームのアジャスタブルヘッドセットカップ
カーボンフレームと同様に、アルミ製のStumpjumper Evoフレームは、ゼロオフセットヘッドセットカップが取り付けられた状態で出荷されます(A)。Bはスモールパーツボックスに入っており、-1ºまたは+1ºの角度調整が可能です。下側のヘッドセットカップは、ステアラーの角度に自然に合うように、球形のカップを採用しているので、変更不要です。ヘッドセットカップの角度を調整する際には、カップに汚れやゴミがないことを確認してください。 すべての部品に高品質の防水グリスを塗布してください。
フリップチップ
ボトムブラケットの高さを調整するには、ホルストピボットのボルト(下図A)をフレームから外します。その後、4つのフリップチップ(下図B)を取り外し、ホルストピボットスペーサーをLowかHighのどちからに合わせます。チェーンステーに正しく取り付けられており、両側のフリップチップが同じ方向であることをご確認ください。
27.5ホイールの互換性
27.5"リアホイールを使用したい場合、ショックリンク(S20430005)を交換する必要があります。
プロテクター
Mylarダウンチューブプロテクターはサイズごとに用意されており、艶ありの交換品のご用意があります (S1 S2:S209900073、S3 S4:S2099000074、S5 S6:S2099000075)。
成型ダウンチューブプロテクター(S209900072)はMylarプロテクターの下に取りつけます。プラスチックの成形プロテクターはSWATバルクヘッドを介してボルトで固定されます。
ウレタンフォーム製のプロテクター(S206900007)がチェーンステーの前側を飛び石や泥から保護します。ドライブサイドのチェーンステープロテクターはクリップオンタイプで、前の世代のものと共通です(S206900006)。
SWAT
SJ Evo全モデルでダウンチューブのSWATドアが採用されています。SWATドア2.0は前世代よりも広いストレージを提供します。交換パーツのドアやラッチはキット(S204200033)でご用意しております。
バルクヘッドはSWAT内に入れたものがBB部に落ち込まないようにするものです(S209900071)。バルクヘッドはダウンチューブプロテクターとボルトで共締めされます。
SWAT部に収まるように専用のウォーターリザーバーが設計されています。ブラダーはSWATドアより下のダウンチューブ内に収まります。SWATバルクヘッドがBB部に落ち込まないようにしています。交換用のブラダーはS209900076でご用意がございます。
サスペンション
サスペンションのトラベル量はサイズ毎に異なります:
サイズ | フロント | リア |
S1 | 150mm | 145mm |
S2-S6 | 160mm | 150mm |
Rear Shock
S1: 210x50mm
S2-S6: 210x55mm
アイレットハードウェア:8mm ID x 20mm W
注意:バイクに取り付けられたサスペンションは1つの完成されたシステムです。Specializedのフレームは工場取り付けのパーツおよびショックの組み合わせで設計されております。多くの別売りリアショック(エアーやコイルなど)が物理的には取り付け可能かと思われますが、フレームに適合するとは限りません。バイクまたはフレームに最初に付属していたものとは異なるショックを購入・取り付けの際は必ずショックのメーカーにフレームと利用予定のショックの適合性を購入前に確認してください。
ショックハードウェア
ショックマウントハードウェアはSJ Evo専用です(S204200032)。バイクのジオメトリ調整機能は、ヘッドセットとホルストピボットにあります。ショックエクステンションにはフリップチップはついていません。
ご注意いただきたい点としては、前側のショックマウントのボルトの形状と材質が、円錐形のクロモリボルトからワッシャー付きのフラットタイプのステンレスボルトに変更されています。どちらのものもサービスパーツキットに含まれています。
ショックエクステンションとリンク
29インチモデルは共通のショックリンク(S204300006<l:style3>)です。リミテッドモデル用のショックリンク(</l:style3>S204300005)はスタンダードモデルでも使用可能で、リアホイールを27.5インチにすることが出来ます。リンクと27.5インチホイール以外のパーツは必要ありません。ショックリンクにはベアリングがすでに圧入されています。
ショックエクステンションは2種類あります。SWモデルはカーボン(S206300006)です。CompからProモデルがアロイ(S206300005)です。この2つには互換性があります。
アクスルの方式
すべてのモデルのフロントアクスルは15x110です。
SJ Evoはリアアクスルは148mm Boostのリアハブスペーシングで、148mm Boost対応のホイールが必要です。
リアアクスルは多くのモデルで共通です(S1702000003)。