モーター

スペシャライズドのSL 1.1は、耐腐食性に優れるマグネシウム製ケースを用いた、軽量のカスタムモーターです。モーターの完成重量は1.95kgです。

SL 1.1モーターは、48V ブラシレスのギア付き仕様で、最大出力は240Wです。ライダーの出力とケイデンスを記録するパワーメーターを内蔵しています。

バッテリー

Vado SL 全モデルは、320Whのリチウムイオンバッテリーを内蔵し、160Whのレンジエクステンダーにも対応しています。Vado SLのバッテリーは完全に内蔵され、着脱はスペシャライズド正規販売店でのみ行えます。

Yスプリッターケーブルを用いると、内蔵バッテリーとレンジエクステンダーの両方を同時に充電できます (98920-5660)。その際、同ケーブルに接続できるのは各1個となります。

レンジエクステンダーバッテリー

Turbo SL バイクは、外付けのレンジエクステンダーバッテリーに対応しています。このバッテリーは、ボトルケージ内に収まり、160Wh (航続可能距離の50%)を追加します。 この容量は、平坦/起伏のあるルートでの約1時間の走行に相当します。また、コンパクトで、重量はたったの1kgです。

 How to Use the Range Extender

  1. まず、自転車とレンジエクステンダー(RE)の電源を落とします。
  2. 丸いカバーの付いた電源ケーブルの端を、レンジエクステンダーのポートに差し込みます。

  3. レンジエクステンダーをZeeボトルケージに挿入し、バッテリー保持バンドで固定します。

  4. 充電ポートを開き、RE プラグを挿入します。プラグが正しく収まったら、コネクタのレバーを時計回りにひねってケーブルを固定します。

  5. 自転車の電源を入れ、表示器のRE電池残量を確認し、REが正常に接続されていることを確認します。

システムは自動的にバイクのバッテリーとレンジエクステンダー(RE)から同時に給電します。複数のレンジエクステンダーをお持ちで、レンジエクステンダーのバッテリーを最初に使用したい場合は、Mission Controlアプリでこの設定を変更できます。






ユーザーインターフェース

 MY22 Vado SL 5.0モデルには、新しいMasterMind Turbo Connect Unit(TCU)が付属します。 4.0モデルには従来型のTCUが付属します。 Vado SLの以前のモデルはすべて、元のTCUを備えていました。

 Turbo Connect Unit(TCU)またはMasterMind TCU

いずれのTCUもトップチューブ内に設置され、自転車の電源オン/オフに使用することができます。TCUは、サポートモードの変更と現在のバッテリー充電量の表示が可能です。MasterMind TCUは、カスタマイズ可能なLCDディスプレイを備え、スピード、バッテリー充電、モード、心拍数、その他の設定を表示することができます。

 従来型TCU


1. サポートモードの変更

2. バッテリー残量

3. 電源のオン/オフ


Mission Controlアプリでペアリングするには、アプリに6桁のピンコード(4)を入力する必要があります。ピンコードは、トップチューブの取り外し可能なフレームデカールに記載されており、今後の参考のため、ユーザーマニュアルの最後のページに記載されているはずです。  また、ピンコードはTCUの底面または側面にあります(TCUをフレームから取り外さなければ見ることができません)。

TCU は CR 1620 コイン電池を使用しています。電池を交換するには、T-10 レンチで TCU をフレームから取り外します。バッテリードアを開け、非金属製のピンセットで古いバッテリーを取り出します。新しい電池を注意深く取り付けます。注:金属製のピンセットを使用すると、バッテリーを短絡させる可能性があります。

MasterMind TCU


MasterMind TCUはTCUと同じ電源ボタンを搭載しています。サポートモードをリモコンで変更することができます。

MasterMind TCUは、どのサポートモードであるかを色分けして表示しています。

黄色: ターボ

緑: トレイル

青: エコ

色なし:オフ

ピンク: スマートコントロール

水色: ウォークアシスト


Mission Controlアプリとペアリングするには、アプリで6桁のPINコードを確認する必要があります。ピンコードは、ペアリングプロセス中にMasterMindTCUディスプレイに表示されます。

注:TCUを標準で装備しているバイクはMasterMind TCUには対応していません。Turboバイクは標準装備のパーツ類で最高のパフォーマンスを発揮するようにデザインされています。特にバイクのコントロールユニットにとっては重要で、TCUは洗練されたEバイクシステムで中枢の役割を果たしているためです。TCUの修理や交換が必要な場合はスペシャライズド正規販売店にご相談ください。

リモート

Vado SLの特定モデルのTCU表示の違いに対応した2種類のリモコンがあります。

TCUリモート

A:+と-ボタン

  • 「+」ボタン(ライダーに向かって上側):アシストレベルを上げる
  • 「-」ボタン(ライダーに向かって下側):アシストレベルを下げる

B:ファンクションボタン

  • ”スペシャライズド”(Sロゴ)ボタン(本体上部)
    • タップ:バイクのモードに関わらず、Turboモードを選択します。
    • 2秒長押し:バイクのモードに関わらず、アシストなしモードを選択します。
  • フットボタン(リモートスイッチの下側):ウォークアシストモードを選択します。押し続けると3mphでモーターが動きます(ウォークアシストモードが法的に許可されている国でのみ有効になります)

MasterMind TCUリモート

A:+と-ボタン

  • +ボタン(ライダーから見て上)
    • タップ:よりアシストのあるモードを選択します
    • 長押し:標準モードまたはマイクロチューンモードを切り替えます
  • -ボタン(ライダーから見て下側)
    • タップ:アシストの少ないモードを選択します
    • 長押し:トリップをリセットします
  • +と-ボタンを同時に長押し:MasterMind TCU上でセッティングメニューを開きます

B:F1とF2ボタン

  • F1 ボタン (ユニットの上側): MasterMind TCU
  • F2ボタン(リモートスイッチの下側):ウォークアシストモードを選択します。押し続けると3mphでモーターが動きます(ウォークアシストモードが法的に許可されている国でのみ有効になります)


Turbo Connect Display (TCD)

ターボ・コネクト・ディスプレイ(TCD)は、アフターマーケットのアドオンとして4.0モデルと互換性があり、従来型TCUを搭載した以前の5.0モデルには付属していました。このワイヤレスディスプレイはANT+で接続し、サイクルコンピューターの標準的なデータに加えて、バッテリー残量%、ライダーパワーW数、ケイデンス、選択したアシストモードなど、Turbo特有のデータを表示します。また、心拍計の接続も可能です。

Turbo Connect Display (TCD)の設定と使い方

主な要素:
  • 表示するデータをカスタムできる2インチのLCD 画面
  • バイクをオンにすると常時点灯するバックライト
  • 2種類の有線接続
    • ワイヤ1: モーターへ直接接続され、トラブルフリーな操作が可能
    • ワイヤ2: ハンドルバーのリモートに接続
  • ハンドルバーのリモートかディスプレイのボタンで画面を切り替え可能
  • BluetoothおよびANT+ 接続に対応し、Mission Control アプリやANT+ 対応デバイスと互換 (例: 心拍ベルトで計測した心拍数をディスプレイに表示可能)
    • Mission Control アプリとのペアリングに使用するコードを画面に表示
  • 時計の設定を保存する1220 ボタン電池を内蔵
    • ボタン電池の残量が低下すると、TCD-wに「残量低」と表示
    • ボタン電池が空になってもTCD-wの機能停止には繋がらず、時計の設定のみ保存されなくなります。

TCD-wのナビゲーション

左のボタン (下図の青色) を押すと、上部のデータフィールドに表示される現在の速度、平均速度、最高速度が切り替わります。

右のボタン (下図の赤色) を押すと、下部のデータフィールドに表示される現在の距離、タイマー、出力、エネルギー消費量、積算距離が切り替わります。


TCD-wの特徴

1 上部のデータフィールド: 現在の速度、平均速度、最高速度

2 上部のデータフィールドのディスクリプタ

3 心拍数、ケイデンス、バッテリー残量

4 内蔵バッテリー残量、10%刻みで表示

5 左ボタン

6 右ボタン

7 下部のデータフィールドのディスクリプタ

8 下部のデータフィールド: 現在の距離、タイマー、出力数、エネルギー消費量、積算距離

9 時刻

10 Eco モード

11 Sport モード

12 Turbo モード